4年前にグローバル・スタディーズ学科を卒業した三浦英里奈さんから近況報告と写真がとどきました。三浦さんは横浜の市立高校で英語教諭をしています。4年間勤めた初任校の卒業式を終え、4月からは横浜市内の他の市立高校への異動が決まっているそうです。在校生の皆さんとこれから進学を考えている高校生の皆さんへのメッセージをお願いしました。
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大学卒業後、宮城よりもさらに多文化共生を感じる横浜の高校に配属され、学びの多い4年間でした。特に必死に勉強したことは、専門教科である英語、授業の構成、担任業務、進路、そして愛を持つことでした。関東の難関大学を目指す生徒が多い学校だったので、受験英語を一からやり直すのには大変苦労しましたが、おかげで自分の英語力、授業力はさらに鍛えられました。また、東北から関東に進学する人も少なかったためどのように受験指導していくかは、学年、進路の教員との密な情報交換を大事にしました。
最後の「愛を持つこと」は、教員に関わらず人と接するなかで最も大事なことだなと改めて実感しました。対教員、対生徒、対保護者でも見た目、たった一回の印象などで決めつけて悲観的な感情に支配されて行動してしまうと人間関係が育たないということ。その代わりどんなに何度信じられない境地に立っても、他者を知ろうと心掛け、受け入れようとすることの大切さ、白百合大学で学んできた隣人愛の重要さをこの4年間で痛いほど感じました。人間関係のためでなく、それは自分が穏やかに誰にでも優しくそして自分を愛する力でもありました。
在校生の皆さん、高校生の皆さんもここ仙台白百合女子大学で大学卒業後の進路だけでなく今後の自分の人生を自分らしく生きていくための人間力を是非、優しい先生方と一緒に学んでいってください。